2013年12月26日

星の草原


味方が誰もいない一年の終わりに
風が襟首を捕まえたので
遠い遠い浜の向こうの
誰もいない山に登った
太陽が役目を早めに終えて
世界は色を失っていく
見上げた空には一億の星
遠く遠くで焼け焦げている

ちっぽけな自分がいないと
存在できない星の草原

獣たちが集まってきて
呪いの儀式を始めている
一年の穢れに対して
受け入れないふりをしている
強がりで前に進めるのならば
それもまた必要なのだろう
世界よ私に味方がいないことで
私は星々を支配できる

ちっぽけでないと思った瞬間
空に雲が溢れかえった

猫寂しいプラネタリウムの思い出より。
posted by rakuha at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ★単行本の3頁目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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