2014年01月01日


弟が増えて
どこまでも増えて
いつまでもずっと増殖して
僕は押し出されて
町の隅で凍えて
気紛れで叫んだら
全て終わった

吐き出した体を
おもいきりくすぐって
笑わないんだ
僕が笑った
なんだいだらしがない
なんだい意味もない
家に帰ってしまえ

弟達の区別がつかない
まだまだ増殖を続ける
このままだと
お小遣いもなくなって
ああああ退屈だ
誰か死なないかしら

雨が続いてきて
屋根が傷んできて
なんだか愉快になって
お経を唱えてみたよ
子守唄みたいなもんだ
いやでももう一度
本当は叫んでみたい
吐き出した体を
取り戻したくなった

弟たちはおおかたくたばった
世界はスキだらけみたいだ
さっぱりしちゃったのかなあ
あそこになんか落ちてるな
なんだい僕の体か
心のひだがくすぐったいな
見なかったことにしよう
『詩学 2007.4』の投稿欄に載った作品です。私にとって初めての入選でした。すでに雑誌そのものがなくなってしまい、手元に原稿もないのでブログに残しておこうと思います。
posted by rakuha at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ★単行本の3頁目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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