2014年07月20日

★A    とB    と僕の三角関係


小さい頃僕はA    が欲しくなって
どうしても手に入れたかったけれど
A    を買うことができなかった
大人になったらA    が買えるのに
それだけを思って生きてきた

大人になった僕にはA    を買うお金があって
いよいよA    がある街まで
A    の姿を想像しながら向かおうとしたところ
突然立ちはだかる影があった

「私は昔からあなたに買われたかった
貴方のことを思い続けて
いよいよあなたに会うことができたのだ」

それはB    だった
B    はいつまでも私に対して語り続け
その熱意は私の体へと伝わってきた
けれども私はA    を買いたいのだ
B    を買えばA    は買えない
私はB    を振り払って進んだ

そしてついにA    のもとにたどり着くと
A    は冷たいまなざしでこう言った

「私はあなたのことを何とも思っていない
貴方は確かに私を買えるけれど
私の心までも買える訳ではない」

僕は混乱して穴を掘って
地球の裏側に逃げ出した
そこから声を張り上げて
その勢いで宇宙を舞った
そして火星の山に落ちてくると
B    が僕に手を差し伸べてくるのだった

「私は心を捧げるつもりです。
貴方の心は百年かけてでも溶かしてみせます
さあ、私を買ってください」

僕は土星のわっかをつかんで飲み込んだ
星屑が結論を出してくれればいいのに
魅力的なA    
破壊的なA    
奇跡的なA    
現実的なB    
意識的なB    
妥協的なB    
A    とB    の間
A    とB    の違い
A    とB    と僕の連鎖

心も体もぐるぐると回って
自分がどんな結論を出したかも知らなくて
気が付くと幸せな家庭の中で
家族でバーベキューしていたりして
息子が目を輝かせながら
「A    がどうしても欲しいんだ!」
と叫んだので
長い夢を見ているのだと気付いてしまって
目が覚めたときには誰もいなくて
もはやA    もB    もどうでもよくなっていた

嘘だ
嘘だけれどどうしようもないのだ
太陽の炎で迷いを消毒して
死ぬまでにはちゃんと選択することを誓ったのである
AとBには任意の言葉が入ります。
posted by rakuha at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ★レディ・プロティノス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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