2007年02月07日

★お味噌汁


全部 残っているのに

ゆっくりと目を開くと
じっくりと聞き始める
さっぱりと朝のにおい
やっぱりそれがいいよ

それなのに今は

自分じゃ何もできない
そんなことはないって
作り始めたお味噌汁は
ただしょっぱいだけで

きっぱりと宣言するよ
がっかりしているんだ
こっそり帰ってきたら
やっぱりそれは無理だ

猫
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2007年02月04日

★浴衣


僕らの故郷には 夏が少ないから
君の浴衣は 本当に罪だった

僕らの故郷には 星が多いから
君の浴衣は まばゆく照らされていた

夏が終わる頃 僕は思い切って
君にそっと 別れを告げたんだ

僕らの故郷には 時間がとどまるから
君の浴衣は まるで昨日の事

また夏が来て また会えた時
二人の涙は 沢を下って

また来た夏の 永遠の中で
再び二人は 別れの準備を

僕らの故郷には 残酷な静寂がある
君の浴衣は 優しい罪だった

猫
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2007年01月31日

★幕引き


じょうろから溢れ出して
冷たく凍ってしまいたいです
もうこの怒りの矛先は
台地にしか向けられないのです

投げやりな言葉は鋭利な爪で
傷跡ばかり付けるのです
けれども次の日の朝には
その記憶は快感になっています

もう戻れないことは悔やまずに
明日の私を想像します
ああでももう終わるのでしょう
幕を下ろした瞬間、引き裂いてしまうでしょう

猫
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2007年01月28日

★僕は知らない

僕は知らない
その日誰が死んだのか
誰を殺したのか
何で殺したのか
何で味方を殺したのか
何で負傷した味方を殺したのか
何で負傷した味方を邪魔だから殺したのか
何で負傷した味方を邪魔だから笑いながら殺したのか
僕は全く知らない

僕は知らない
その日誰が死んだのか
誰が指示したのか
何で指示したのか
何で味方に指示したのか
何で怯えた味方に指示したのか
何で怯えた味方に自害を支持したのか
何で怯えた味方に手榴弾を渡し自害を支持したのか
そもそも味方と思っていたのか
僕は全く知らない

僕は知らない
そんなことは二度と起こらないのか
僕は全く知らない

猫
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2007年01月26日

★摘み音


花の色は紫でしょう
あなたは曖昧を好むもの
私は赤を選びます
青が好きだと偽ってきました

いつ振り返るかを
試しているんです
私の周りから
花が消えていくんです

摘み音に気付いたとき
罪お咎めを差し上げましょう
私を独占しておきながら
未だに心触れさせないなんて

けれどもあなたは
優しい顔で振り向くから
私も微笑んでしまう
また 繰り返しに戻るのです

猫
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2007年01月23日

★遠距離恋愛

大声を出してみたんだ
君に届くかもしれないと思って
けれど返答は
誰のだかわからない銃声

じいちゃんの耕した畑は
ただの荒地になって
今じゃフェンスが
走り抜けている

変わらぬ距離なのに
遠すぎる君
有刺鉄線越えたら
死体で会えるかな

誰かがほざくんだ
平和になってよかったって
だけど僕らの恋愛にとっちゃ
本当にどうだっていいことなんだよ

猫
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2007年01月18日

★レイニーブルース


雨の日は凍えてしまえばいいさ
野良猫は自分で屋根を探すよ
そんなことを言っても、心は震えている
そんなことを言っても、君を探している

三拍子じゃ盛り上がらないよ
深く沈み込む隠喩がいい
フルキャストじゃせますぎるよ
淡い色のカクテルにおぼれる

雨の中飛ばされた傘
いつか会う君にあげよう
雨音は奏でていくよ
急ぎすぎた四拍子を

もう一度踊りだすんだ
それは未練じゃないから
もう一度歌いだすんだ
とりあえず、レイニーブルースを

猫
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2007年01月16日

★風邪薬



空の道は案外狭いけど
僕は自由に駆け巡るよ
どこか遠いところに
思いを届けに行きたい

本当の止まり木は
故郷に捨ててきた
けれど記憶の十字路で
迷うことだってある

いつかせきがひどくて
風邪薬を誰かに貰って
だけどそのまま飛び立って
僕はとてもさびしくなった

あのときのあの人に
再びめぐり合うために
記憶の十字路で
振り返ることはしない

猫
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2007年01月07日

★傷

今あなたの隣にいるのは誰かとか
そんなこと気にしているけれど
その居場所を捨てたのは私
そういう強さを見せたかった私

未だに捨てられないものが多くて
新しいものは全部通り過ぎて
全て循環していく
足りないものだらけのあなたへと

傷つければ もっと傷つければ
私にしか癒せない 深い傷にすれば
傷つけられれば もっと傷つけられれば
私にしかわからない そんな傷になれば

忌々しいのは私の心
強く縛られるのを望んでいるのに
どうでもいいって口からでまかせ
戻れないことを認め始めている


猫
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2007年01月05日

★泥



雨が近付いて 虫達が騒ぎ出し
私はズボンから ハンカチを取り出した
君が来るはずだった 今この瞬間
汽車は走りすぎて 誰も残してゆかない

天から零れた 最初の一粒が
涙よりも早く 頬を濡らし
屋根のない駅舎は あと十時間
暇をもてあまし 縮こまるのだ

君が恋した あの時のように
私はそれでも 強く振る舞う
観客のいない 舞台なのに
颯爽と去って 余韻を残した

泥をはねても 気になんかしない
急な坂を 駆け上がっていく
もう戻る必要はない 君のための少女に
今の私を 君は知らないまま

猫
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2007年01月04日

★フィニッシュ




凍えていた

消えた声を探し

魔法は闇に溶けた

時代は再び終わった

猫
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2006年12月31日

★彷徨


ある日私は
下半身が馬になって
大地を駆け出した

次の日私は
目的を失って
大地を駆け続けた

空を見上げて
鳥に憧れる
同じ過ちを願う

ラッパを吹いて
丘を下る
でたらめな
旋律を連れて
傷ついた足
引きずりながら
あるわけもない
楽園を探すふり

さようなら
今日訪れたこと
いつか思い出すだろうか

猫
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2006年12月29日

★ノート


歌を歌うのに
必要なもの
声 愛 君 そしてノート

夢を語るのに
必要なもの
声 空 君 そしてノート

だんだん強く
想いが重く
ノートにどんどん
書き込まれていくから

僕を語るのに
必要なもの
声 時 君 それから、ノート

猫
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2006年12月28日

★アーニーとバート



夏の日差しが
買ったばかりのトマトを焼いて
二人の影が伸びた路

こだわりなんか捨てて
雲の隙間からこぼれた
異世界のため息
誰もが悲しみ抱えて
それがわかったところで
いつまでも耐えることなんて無理だよ

二人は不器用に
あのストリートの地下で
楽しくしていたのに
いつか伝説になって
そして笑い話になって
きっとドラマにもなるのさ
そのときは友達だったら
いつまでも続くかもね

夏の日差しが
買ったばかりのトマトを焼いて
二人の影が途切れた路

猫
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2006年12月21日

★トイレ


友達がいっぱい来て
わいわい騒いでたら
トイレが詰まった

友達がよってたかって
わいわい騒いでいたら
何とか流れた

お前も、そろそろ流しちまえよ
そんなこと言うから
涙まで流れてきた

友達がいっぱいいても
あの人はいない
トイレで泣き崩れた


猫
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2006年12月08日

★空腹




私の中で待ってる
その虫は
お腹を減らしている

私なんかを
選んだせいで
困ってるだろうね

私は愛を
信じないから
誰からも愛を
貰えないんだ
君は愛を
食べるらしいけど
たまに自己愛
来るだけでしょう

きっと今も
呆れ顔で
私を恨んでる

でもねいつしか
私も愛を
とっても求めているんだよ


猫
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2006年11月19日

★エルフェイム



僕は革新的に
花の蜜を追った
木々は揺れて
追い出しの歌を

でも 進むんだ
この世の 境を越えて
この手 届かない
そんな 場所にまで

いつか教えてくれた
納屋に迷い込んだ君を
今思っているんだ

どうして許してくれないんだ
それでもあきらめはしない
いつかたどり着くんだ
翼はためかせる場所へ

猫
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2006年11月12日

★本当のこと



新幹線じゃ遅すぎるよ
君のうそつきな魅力は
もう彼方へ飛び去っていった

期待する 次は何
期待させる 才能だね
期待過剰 たまに失望

二人の明日は
どっち向いても笑顔だ
そんなことって
珍しいだろう
みんなに自慢したら
やっぱり笑われた

君のついた嘘は
ついに地球をめぐって
今背中に突き刺さったよ
これからどれだけ
一緒にいられるんだろう
永遠だって君は言うんだろう

どこまでが本当か
考えないのが幸せだって
たまに本当のこというと
ひどくさびしくなるもんだよ

猫
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2006年10月31日

★鏡とダンボールとガムテープと死体




鏡とダンボールとガムテープと死体
僕の幸せと期待と失望の果てに
自分自身で決着をつけようとして
泣いてしまった情けないあの日

鏡とダンボールとガムテープと死体
望んだものはちっぽけなのに
みんなでつぶしに来るのがいけない
ぐれることが青春だったあの日

夢見ることを強要されても
逆らうことを覚えなかった
殻が破れて出てきたものは
干からびた昔のままの僕だった

鏡とダンボールとガムテープと死体
今となっては全て笑い話だって
そんなの嘘に決まっているだろう
全部まだ準備したままのこの日


猫
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2006年10月29日

★皐月


あの日の夢を語っていた
君の瞳を忘れはしない
だけど今だって
十分素敵だよ

ぼくらはいつも
風を感じて
生きていけるから
素敵だと思う

今までなかった
歌で植える
皐月の空は
未来へ続く

消えないものと
新しいもの
稲穂が揺れる
その日を待って


猫
posted by rakuha at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ★星と星の呟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする