2016年12月06日

最後の列車


ぽーとあいらんどヘイコウ
ぽーとあいらんどカラ
こうべくうこうヲミヨウ
いけあデカイモノシヨウ
かがくかんデマナボウ

君はいつだって全力で楽しむ
星に帰るまでの時間は
好きにさせようって思ったけれど
いいのかい
神戸だけで
いいみたい
神戸だけで

かわさきわーるどイコウ
かわさきわーるどデ
れきしヲシロウ
ろっこうさんへノボロウ
ありまおんせんニハイロウ

京都も東京も
北京もニューヨークも
知らずに帰っていくんだね
笑顔に見えるよ
少し苦しそうな
その震えを止めて

最後の日に僕は
大きく手を振った
空にその向こうに
神戸以外の街は全て
消し飛んでしまった

何してるんだ
遠慮することはない
楽しかったよ

最後の列車が
夢の中で走っていく

サヨウナラこうべ

ありがとう

アりガとウこウべ

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2016年09月12日

すごろく詩・西明石(短歌)

標準の時間の外で生きていく君の列車はまだ遅れてる続きを読む
posted by rakuha at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月05日

下剋上


あのお城は僕のものだ

そんな嘘をついたら
君は信じたから
僕は城主を目指した

なれるわけがなかった

君は町を去った
残された僕は
商店街をうろうろしている

ある日戦国時代に突入した

帰ってきた君は
破竹の勢いで勝ち続け
姫路城主になった

下剋上したいよ

しばらくの間は
家臣でいさせておくれ
次の嘘をつくまで
posted by rakuha at 21:27| Comment(1) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月19日

MOON CHILDREN


工場の一角に
秘密を隠しておいたの
お星さまは見ていたけれど
貴方はいつ気付くのだろう

倉庫の中には
夢が絡まってる
誰かの手の中で
解かれたらいいね

地上に落ちた時から
運命は知っていたけれど
月明かりが隠してくれた
大好きな町のMOON CHILDREN

工場の煙突から
秘密は漏れ出している
お星さまに届くまで
貴方は気付かないでいて

380号線から
逃げ出して隠れた
橋の下で君の
鼻歌は下手だった

石垣と線路の間で
運命をポケットにしまった
月明かりは少し途切れて
大切な町のMOON CHILDREN

あの時私は
手を振らなかった
世界は繋がってるから
二人は絶対MOON CHILDREN
posted by rakuha at 22:48| Comment(1) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月14日

私の物語


貴方は何回も聖地に旅立った
あの物語にこの物語
過ぎ去っていく光景を
取り戻したいと言った

貴方は何回も涙していた
あの物語にこの物語
現実が届かない位置に
心の彼方を探していた

私はいつまでも語らないつもりだ
貴方が憧れてやまない
その土地で生まれ育ったことを

私はいつまでも信じているのだ
貴方の知らない尾道に
唯一の物語があることを
posted by rakuha at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月31日

わからないまま


太陽を追いかける日々が終わり
闇に溶け込む準備が必要だった
海に背を向けて座り
時代が通過した音を探す

生きることは死に向かうことだと
教えてくれた人がいる
私は未だにわからない
毎朝自分の命がわからない

さようならを言わずに
並行世界で笑っている
争いを知らない先祖たちが
手招きをしてくる

何度も旅をしている君は
徳山駅を知らなかった
岡山から下関まで
起きていることがなかった

太陽が土に還った
闇は大きく息を吸って
星々から残り香を吐き出す
いつだって迎え入れるつもりで

君は去っていく運命だ
光が光である世界へと
私はいつまでもわからない
誰の命もわからないままだ
posted by rakuha at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月09日

博多地下


地下鉄を走る幽霊
気付かれるかな
気付かれないかな
天神を通り抜ける

地下鉄で眠る幽霊
太陽は届かない
ちらちらと遠くで
命が揺れている

変わっていく街の
変わっていく地下で
変わらないものを
求めた末路は

地下鉄に乗った幽霊
皆が知らんぷり
博多駅の激流も
ただ通り抜けるだけだった
posted by rakuha at 23:06| Comment(1) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月22日

さくらがいく


船が見えなくなってからの細い川では
水が主役で頑張っていた
細い橋を渡った先の蔵で
ピアノの音が響き渡っていた

今の玉名を
ラーメンなしで語り合おう

特急が通らなくなった駅から
超特急が止まるようになった駅まで
花の名前でしりとりをして
自転車をこいでいく

やっぱり少し
ラーメンのことも語ろう

短い砂浜の向こうに
島原が浮かんでいる
あそこまで泳ぐと多分溺れるから
泳いだ気分だけ想像する

君がいなくなったら
玉名を語れなくなる

新玉名駅のホームで
さくらを見送る
君をさらっていく
僕の町を奪っていく超特急
posted by rakuha at 19:27| Comment(1) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月13日

始点から始点

遠く桜島まで見渡せる観覧者なのに
ずっと新幹線の始点を眺めていた
高速鉄道が止まらざる得ない
全てがゼロを約束される場所

トンネルを抜けるたびに
それほど景色が変わらないと知った
目的地だけが目的な人々の
寝顔が車窓に映っていた

何度乗っても新幹線は
心にくさびを打ち込む
通り過ぎていく町の
回覧板が気になる

ゆっくりだと思っていた観覧車が
終わりに近づいてきた
この土地を離れられない車
この土地に留まらない私
posted by rakuha at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | すごろく詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする