2008年05月18日

★学者


世界で一番愚かなのは
学者という自己陶酔だ

世界で最も惑溺している
目前のことは何も知らない

尊敬されないなんて
愚痴っている場合ではない

己を察よ
ただひたすらに

猫
posted by rakuha at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

★代替


最後に交わした言葉は
まだ生きていますか
薄汚れたシャツを
まだ着ていますか

世界は歩み続けて
二人を引き離してしまって
劣化した絆の紐が
ゆっくりと揺れています

あなたの八重歯の先に
光を見ていたけれど
どんな人にだって
光はあるんだもの

もう二度とそこには
戻れないでしょうか
輝いた心を
まだ誇れていますか

もう信じていない

猫
posted by rakuha at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

★箱


内臓を吐き出して
箱に入れました
そうすることが
優しさだと聞いたから

誰も興味なくて
不安になったから
泣いて暮らしました
からっぽのおなか

人の目なんか
信じなきゃ良かった
箱をつぶす
力いっぱいに

苦しくて空しくて
死にそうなのに
誰も助けてくれません
冷えた夜に

猫
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2008年05月14日

★ぜんまい


悲しみは窓の外に
傷付いた足を捨てて
石楠花の揺れる中へ
逃げ込んだ それは

苦し過ぎるぜんまい式
池の外には雷の痕
子供達はどうしているのか
影のない午後 そして

周り周り巡り巡る
陰り陰り飾り飾る
祈り祈り霞み渡る
何度でも繰り返してしまう

悲しみは窓の外へ
季節の無い扉を捨てて
限られた罪を受ける
回りきったぜんまい それだけ

猫
posted by rakuha at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

★道連れ


憧れの街に出てきました
何もわからずに歩きました
誘われるままに遊びました
残ったものはありません

それでもいいと
口に出している
私の声は
風を失った

名前さえも取られました
残ったのはさびたリング
渡された日を想います
にごった涙がこぼれました

戻れないことは悲しくない
ただいま私のこの声が
誰にも届かないことが
心の芯から凍えさせる

憧れの街は死にました
喜んで道連れになりました

猫
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★創造


流れは速い 君の胸に
飛び込めた日は 遠い陽炎
季節は遅い 夏は遥か
まだ思い出が 苦しめる

今日という日は 昨日に負け続ける
美しくするために 偽りを創造する
それは心地よい 偽りは快感だ
古より飛び込む 君という残酷

猫
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2008年05月07日

★宝石


貴方に貰った日々を
強く刻むために
心に生かすために
別れを糧にしようとして
強い振りをしてみたけれど
やっぱり無理でした

本当は粉々にして
全部捨ててしまいたい
もう一度誰とでも
作り直せると思いたい
でも わかっている
特別で輝いていた
二人でしか成し得なかった
宝石になっていた

貴方が離した手の
温かさと冷たさ
この胸から追い出せるように
風の中に飛び込んでいく
吹き飛ばしてほしい
彼方へと 彼方へと


猫
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2008年05月05日

★彼の日々

彼は突然やってきて
村人を半分殺した
父も兄もいない家で
僕たちは身を寄せ合って
通り過ぎるのを待った
絶望という日常を

彼は僕に銃を渡して
妹を殺せと言った
僕が泣き続けたので
彼が撃った
命が消えるのに時間はかからない
そんなことを知った

誰も助けられなかった
傷は肉を蝕んで
いつしか僕の指は
引き金を単純に操った

彼は時々笑った
兄の顔を思い出させる
自分が笑っていたかはわからない
心の底から冷え切った日々
地雷の砕ける音が響く
小鳥のさえずりと変わらない音

彼は僕を度々殴った
頭蓋骨の形が変わってしまった
そういえば心の形も
ひどく歪んでしまった
いつまでも歪み続けるのだ
ぼんやりと思っていた

母を友を叔母を誰もを
この手でこの心で
この世から消し去ったこと
今になって鮮明になる

彼はある日突然消えた
知らない人たちがやってきて
君たちは自由だと言った
僕はその言葉を知らなかった
そして嘘だったことを知る
この苦しみから自由になる日は来ないだろう


猫
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2008年05月03日

★風邪


風はふわりと飛ぶ
生きているものは全て
見失うことを許されて
ひたすらに追うことがある
蹴り落とされた者は
風にふわりと舞う

融通の利かない時と
変幻に満ちた兆し
意思の行方が彷徨い
「愛」一文字を紡げない

風に影を浚われる
踵の感触が曖昧で
真実を失いかけたからくり
軋みながら笑みをこぼす
ふわり舞いさらに落ち
ふわりふわり沈んでいく

猫
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★夏の夢


遠い夏の夢は
現実を追い越して
君を捕まえた日を
何度も具現化する

羽をもがれた蝶が
徒歩で世界を巡り
苦い蜜の秘密を
知らせたその日に

「愛してる」は 言葉じゃない
その答えにたどり着いたのに
愛している その人は
とっくに過去へと帰っていたのだ

遠い夏の夢は
いつまでも苦しみを与える
苦い蜜に溺れた
蝶の声が響く

猫
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2008年05月01日

★Sin


Sinパシー
Sinジテル
Sinケンニ
Sinラツニ

クルSinダ
ヤクSinハ
ハイSinヲ
クヤSinデ

ミエナイ
キエナイ
イエナイ
Sin-On

ツクレル
ワスレル
イワユル
Sin-In

イキテイル
カゼニノル
キエテイク
Sin-Sin-To

猫
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★後悔の先


得られるものを探して
傷付いた心閉ざしたまま
迷い込んでも
騙されてはくれなかった

僕は 風ではない
僕は 森ではない
僕は 川ではない
僕は 君ではない

綺麗に流したつもりでも
巡った後に舞い戻る
疲れた真理は岩に砕け
次の世紀を待ち続ける

君は 愛ではない
君は 夢ではない
君は 影ではない
君は 僕ではない

猫
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★大好き


この大きな空も
どこまでも続く大地も
空回りばかりの愛も
食物連鎖の残骸も

全部 全部 大好きだから
全部 全部 連れて行きたい

あなたのくれた花も
私が捨てた正義も
続きのない楽譜も
飲みかけのままのコーラも
消しゴムのくっついた筆箱も
血を流したままの母も
腐りかけの大木の根っこも
跪いてやり過ごす神々も

全部 全部 大好きだから
全部 全部 抱きしめていたい

そして暮れていく空も
手の届く距離の星も

猫
posted by rakuha at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

★NOT


私の手の中で死んでいった蝶は
なんと虚しい事をしてくれたのだろう
高くは飛べないひと時の泡の中
見付かったのはどんな醜さだろう

決して 許されはしない
そんな物を 背負っているのは
決して 枯らされはしない
命という 泉に浸かっているから

私の中で育った心という伏兵を
どんな槍でも貫くことは出来なかった
激しく脆い営みという連鎖は
なんと愚かな隠れ家を掘り当てたのだろう

決して 関われはしない
地の底を 越えた天空へと
決して 持ち込めはしない
不安定な とぐろを巻いた翼

決して 傷つくことなど
恐れてはいない むしろ望んでいる

猫
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★追い風


尽きない愛を受けて
強く育った戦士が
初めての任務で
貧しい村へ行く

取られるものもなくなった
しわだらけの男たちを
剣の溝に血をためて
斬り捨てた最初の感覚

風は向かい風
重い足取りが
年月を経るごとに
軽くなっていくのだが

忘れられないのは
少年の目だった
父を兄を失うこと
目をそらさなかった視線が
呪縛となるなど
知らされていなかった

尽きない愛を注ぎ
戦士の息子も育った
けれども強くはならない
どうしても泳ぐ視線と心

ある日親子の前に
冷たき霊が現れて
囁いたのだ
「せめて信じねば
まっすぐにおらねば
何も報われないではないか」

その日からは追い風
何もかもがうまくいくのに
親子は怯えるばかり
まっすぐな視線に見張られている

その国から多くの戦士が消えて
いつかその国もなくなった
風だけが吹き続ける
今ではただ自由な向きに

猫
posted by rakuha at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月25日

★終の歌


泣きたい想いは窓の外の
葉の茂った木々の中に
流れ去り忘れられない

輝けなくなった時から
闇の言葉を聞いて
笑った 血が落ちるように

割れたガラスが戻るとか
信じさせてくれた人は
もういなくなったから

命は二の次で
木霊を追いかけて
鍵を打ち壊し
物真似を繰り返し
落ちていくんじゃない
薄れていくんだ

泣きたいなんていつかの嘘
枯れ木だらけの森の奥で
やっとのことで体を捨てた

猫
posted by rakuha at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月23日

★無限の言葉



少女と少年は
いつまでもしりとりをしていて
どこまでも終わらなくて
無限の言葉の中で
老人になっていく

木々は枯れて
新しい芽も伸びられるとは限らずに
影のなくなったことに気がつかないまま
無限の言葉の中で
永遠を見つけた

強い風が
 運んでくる
  新しい言葉を

もう 少女でも少年でもない
二人の影が
新しい芽を枯らして
何も風をさえぎらない
どこまでも続く

猫
posted by rakuha at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月20日

★君と光


どうしたんだい
動かなくなって
まだ朝は来ていないよ
もうひと踏ん張りだ、ほら

冷たくなった人よ
まだ僕は君のおかげで
瞬きができるんだ
感謝しているよ

どうしたんだい
かたくなってしまって
少しずつ太陽が
僕らに近づいてくるよ、ほら

白くなった人よ
まだ僕は君にとって
大事な人なんだろうか
聞いてみたいのに

あんまりにも光が溢れると
真っ暗になったみたいだ
今まであったこと全部
思い出からこぼれていく

体を失った人よ
もうここで終わりなのかい
僕も少しだけ眠るよ
できれば起こしてくれよ、できればでいい

猫
posted by rakuha at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

★跳躍


ベリーロールで
飛び越えたい空
教えてくれよ
代表になれるぐらいの跳躍

星を越えても
戻ってこられる自信
過去から降り注いだ光
キャッチして飲み込んでみる

太陽の熱さに
焼かれても平気さ
消えかけた天使
踏んづけて起こしてやるよ

今地面に吸い付いてる
自分と魂が
もどかしくてたまらない
いつか本気で跳んでやるさ

猫
posted by rakuha at 13:55| Comment(1) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

★浸透


今日もどこかでとか
やわらかくつぶやくけれど
そのどこかってことを
感じてあげたいよ

残酷な代名詞を
非難しているけれど
残酷な現実は
今もここにある

抱きしめたいと願っている
その想いを育てるものと
抱きしめられるその強さを
早く本物にしないといけない

今日もはっきりとした
冷たさが満ちているんだ
本当は君の心にも
はっきりと染み込んでいるんだ

猫
posted by rakuha at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ★feel music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする