2009年12月03日

★空気


最後に血を流した日
君を裏切った日
それを赦されたのは
不甲斐なさのせい

二人の距離は何でもよくて
空気みたいな関係になった
受信メールの中に
孤独が埋まっている

助けたいのだけれど
助けられたいのだけれど
その資格をはく奪されて
ただ周りを漂うだけ

いっそ何もかもない世界で
何ものでもないものになりたい
せめて君が忘れてくれれば
痛みも取り戻せるのに

最後に流した血が
洗ってしまった過去から
吹いてくる風が飛ばすよ
こんな空気じゃ苦しくないかい

猫
posted by rakuha at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月29日

★その後に


完全体がほしいのに
安全地帯でわめくの
わんわん泣いた後にも
打算で少し笑うの

やだよ
ここは
すごく
優しい

アプリオリに教えられても
自分まだアポステリオリ
孤独の穴は小さすぎて
堕落は常に阻止されている

やだよ

だけど

手を伸ばせば誰かがいる
そんな温かい恐怖
贅沢だって言うけど
手を伸ばしきらないうちに
大丈夫だよって君も
怖いから言うんだよね

やだよ全部やだよ
壊れてしまえばいいのに
その手段を持ってるのに
やだよこんなことは
悩んだってしょうがないから
また演技に戻るけれども

緑が剥がれ落ちた森で
小さな夜を植える
完全体になれたなら
闇を吸い込みにくるよ

猫
posted by rakuha at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

★雄蕊


蕾のままで美しいものは
咲かないままを期待する
花の可憐はただ
終焉の合図だから

君がこの手の中で
見せたものは
僕じゃない人に
必要な色

その雌蕊に近づくのは
役目が違うけど
諦めるには
理由がいるから

風を吹かす前に
こちらが散ろう
次の季節に
新たに芽生えればいい

猫
posted by rakuha at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

★絶対革命


いつもの家路であいつが
あんなこと言いだすから
僕らみんなドキドキ
そりゃさ だってさ

「告白するんだ」って
そんな扉開けちゃうの?
走り回って泥んこな
僕らなんじゃない

そんなんだから僕だって
好きな子ぐらいいるんだって
僕らちょっと意識して
起きるかも 絶対革命

ふられたあいつを
ジュースで慰める
でもいいことだってあるよ
ほらさ きっとさ

これから僕もあるのかな
立ち止まって宣言して
当たって砕けて
起きるかも 絶対革命

猫
posted by rakuha at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

★動物園にて


あのライオンのような
気高さがほしいとか
檻の中にいる時点で
気高くなんかないよ

それでも君が
見つけてあげれば
彼のいいところ
ほら もっと

ライオンじゃなくても
彼はきっといつも
虚勢を張ってる
そんな奴さ

あのキリンのように
遠くを見渡したいとか
君はまず足元を
もっと観るべきだよね

猫
posted by rakuha at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月14日

★閂


君は
美しいとは言えないけれど
醜い 僕を
見つめてくれるただ一人

君は
優しいとは言えないけれど
悲しい 気持ちを
隠さないでいるから

二人はいつの間にか
永遠の手前の扉を開けて
帰り道に棘を張った
体液で包まれる魂

世界が理に満ちて
居場所がなくなったら
二人で消えてしまおう
覚悟はできている

君の
美しい所を
見つけたけれど言わない
どうだっていいことだもの

猫続きを読む
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2009年11月12日

★美


現実的には全然知らない突然現れ突然消えた
いや正確にはすでに死んでいた遠い親戚を見送りに来た
明日の予定が憂鬱すぎて少し多めに休みをもらって
近くになんか行くとこないかと探していたわけなんだけれども

何にもない何にもないただの山奥の果てかと思えば
見たこともない目つきの花君は美しすぎて形容が足りない
とにかくその髪よくぞ黒いまま残していたね
とても不真面目に少し涙ぐんで僕の心を蛸殴りだよ

初めて会った君へはあげられるものはないのだけれども
もらったものが大きすぎて戸惑い頷き笑って項垂れ
少しだとしても同じ血流れているとか興奮させる
「おじさん」なんて呼び方今すぐやめるんだあああああ

黒いスーツが隠してる内側にあるものを隠してる
あれもダメこれもだめ全部だめ見せられない
愛とか恋とか未練とか欲情とかつまらないもので表せない
崇拝すべきものに対して崇拝するのが正しいじゃないか

煙になって消えていく人よよくぞこの時を与えた
ただこんな予定ではなかったので息苦しすぎる
そして君は真実を告げられて唇を曲げた後
ようやくのことで「お父さん」と告げてくれたのだ

猫
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2009年11月06日

★SET


星が 食われる
雉が 汚れる
虹が 外向きに
空転を 空転を

ひねって 惑って
言葉は 苦痛だ
傷が 夜に 眠って
鬨を 遍く 渡らせた

知るべきことは嘘
知り得たことは無駄
その如き風の処方で
減速する兆し

鬼と 誰
信じてもいいのか
神は 休暇
壊せ

星が 食われた
どうだ まだだ
全て 一部の
空転で 偶然だ

猫
posted by rakuha at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

★解放


僕はいつも一人で
ブロックの街作ってた
親の理想に閉じ込められて
孤独に溺れていた
誰かを愛するとか
できないと思った
誰かを抱きしめる
強さもわからない

君が求めたものは
安心だろうから
僕はいつも
笑ってたんだ
君が寄り添うと
僕は逃げていた
そのぬくもりは
温かすぎたから

求め始めたことを
隠すためだけに
求められることを
全て叶えたよ
戻れないことは
わかっていたけれど
元から二人には
引力があった

僕らは今二人で
プロットの街作るよ
大人たちから解放されて
孤独を混ぜ合わせた
誰かを愛することが
簡単だと知った
君を抱きしめて
弱さを愛おしむ

僕が求めるものは……

猫
posted by rakuha at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月31日

★反発


もういいよね 形は
混ざり合って 溶けた
二人じゃなく 一つ
だから愛は 見えない

同じものでは
補い合えない
君と出会ったのは
不幸だった
だって僕らは
強欲だから
快感だけじゃ
物足りなかった

新しい人を 見つけるなんて
簡単なわけが ないのに
新しい人を 言い訳にして
二人 離れていくよ

同じものから
生まれることが
できるならば
幸せなのにね
同じ極は
弾きあって
遠回りでしか
再会できない

抱きしめる度
境界をなくして
二人の意味は
曖昧になった
もし生まれ変わる
そんな日が来るなら
同じ魂に
包まれたいね

もういいよね こんなに
分かち合えた 心だから
言いたいことは 言わない
愛していないと 嘘つく

猫続きを読む
posted by rakuha at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月27日

★ねじ


しょんべん野郎
這いつくばって
魂拾いな
俺は明日の
ねじを巻くから
忙しいんだよ

成功ばかり見て
ラリってんじゃねえ
まずは自炊しな
おい
お袋が病んでるぞ
なんで遠く見てるんだ

星になる前に
星を見つけな
誰が言ったんだ
夢は叶うなんて
叶わないことを
乗り越えた人が
見せる輝きを
まだ知らないのかい

それでも目指すなら
もっと厳しい言葉で
応援してもいい
その代わり諦めたら
その場で白状しな
誤魔化してるのは見たくない

俺は明日の
ねじを巻くから
その間くらい
汗を流せよ

猫
posted by rakuha at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

★レトロ


君はベッドの上で
上着を羽織り直した
今更なのって聞いたら
「レトロなの」って答えた

いつの時代だって
抱きたい気持ち
変わらないはずだよね
「レトロって」って聞いた

無理やり引き寄せたら
別に拒否しなかった
男に従うのも
レトロなの だなんて

勘違いなのかな
ただ自由なだけかな
レトロってなんだろ
壊れたモノクロテレビ

僕はベッドの上で
蹴鞠を楽しんだ
君を抱きたいのは
いつだって変わらないけど

猫
posted by rakuha at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月21日

★ニュールンベルクでささやいて


疲れたを通り越して
生きている感覚しかない
音楽隊に唾を吐く
唾液さえ出てこない

それでも夢は迫り
あの日あの場所を映す
あなたはまだそこで
灯を失っていませんか

神様がいるならば
残虐な天使をここに
あの者どもを駆逐して
光を返してください

もう一度 あなたに
ささやいてもらえるなら
そんな希望 本当は
とっくに失ったけれど

あの空 あの運河 あの家
全部 忘れることはなく
あの家 あの部屋 あなた
ニュールンベルクの日々

ガスのにおいに埋もれて
最後の夢を見る
私にはわかった
あなたが迎えに来る

猫続きを読む
posted by rakuha at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月19日

★金魚鉢


ある日河童がやってきて
金魚鉢に住み着いた
カレーが大好きな彼は
ドイツ語も話せる

朝が来ると
グーテンモルゲン
昼になると
金魚鉢からコンニチハ

いつか訪れる
さようならのために
君に捧げるよ
太陽浴びた水を

二匹の金魚と仲良く
揺らめいているから
少しだけ泣いたこと
きっと知らないんだろ

君が泣いた時も
僕は気付かないだろう
そっと伝えてくれよ
Auf Wiedersehen!

猫
posted by rakuha at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月16日

★I hope to see you again


湖の入り口で
大きく手広げて
風を受け止めて

大地に捧げて
想いを預けて
でも 忘れられない

I hope to see you again

雷の叱責で
小さな手握って
風を追い出して

涙に捧げて
想いを隠して
ただ 忘れられない

I hope to see you again

幸せの記憶は
未来を蝕むだけ
不幸でもいい
悪でもいいから
もう一度目の前に



I hope to see you again

猫続きを読む
posted by rakuha at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

★一夜城


一夜城
我此処に在り
我のみ此処に在り
友死に
共に死ねず
意味も無く
此処に城造る

一夜城
我草を食む
我の屍の予感で
獣共涎垂らす
叶わぬだろう
腐敗した魂
鬨から逃げ
時を偽り
解き放てず
此の城に篭り
意味も無く草を食む

名を残すとか
名を貰うとか
其れが誉ならば
明日にでも目指そうか
嘘だ
嘘を重ねて来たから
嘘の様な城に眠る

一夜城
誰も知ら無い所

猫
posted by rakuha at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

★雨と君


どうせ雨は止んでしまうんだ
君は傘を待つのをやめる
どうせ僕は二番目なんだ
君の笑顔は毒になるから

残酷な言葉が快感なんだろ
だからあいつが必要なんだろ
ふだんは優しくされたいんだろ
だから僕が少し必要なんだろ

いちばんひどいのは君自身が
そんなことには気づいてないこと
いちばんひどいのは君自身が
それなのにとても素敵なこと

いつまでも雨はやまない
僕は歩きだしてしまう
いつまでも雨はやまない
君にとどまり続けてしまう

猫続きを読む
posted by rakuha at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月10日

★スケルトン


スケルトンになる眼鏡を見つけた
(それをどうして僕に与えるの?)
スケルトンで世界が見えるんだよ
(実はとても残酷な風景)
スケルトンだと何が見えるのかは
(もったいぶることを許してよね)
スケルトンの言葉で伝えるよ








どうだい?

世界は群がって
曖昧を求めてる
曖昧は笑って
世界を求めてる

スケルトンで君の心を
(見下すならばそれでもいいさ)
スケルトンで僕の心を
(深層までは届かなかった)
スケルトンで世界の壁を
(最初からなかったかもしれない)
スケルトンでスケルトンのスケルトンを
(……絶対)

世界の下敷きで
真実が踊りだす
真実は居眠りで
世界はオトリだった






どうだい?

猫
posted by rakuha at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月07日

★手をつないで


ドアの向こうから落ちていく風
三年ぶりに見た太陽から
闇の香りが直射している
君の手を離さないことだけが
気持ちを表すすべだと信じ
最後の三秒で誓いを叶えた

世界は疲労して
僕らに語りかけ

抱いてしまうまでの時間を
残してくれなかったことと
抱いてしまった想いだけ
伝える時間くれたことで
世界に対する感情は
たった今始まったところ

帰り道も吹き飛んで
心だけが塵として舞った
言葉にする暇なかったね
粒子で伝える「   」

世界は披露した
僕らの出発を

抱き続けられる零地点
永遠の過去へと落ちても
抱き続けられる思いで
永遠の未来まで飛べる
世界の終焉を終えても
ずっと手をつないでいられる

猫
posted by rakuha at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月04日

★シアワセ=フシアワセ


傷つけられることだけで
つながっているフタリ
あなたを受け止められるのは
ワタシ以外にいないとか言って

本当は
抱きしめて
愛していると言ってほしい
わかってるのに

たった一つのフシアワセ
それをシアワセと呼んで
痛めつけられる体
ワタシはワタシを裏切り続けて

入口が狭くなっていく
アナタの心には
誰も住んでいない
ワタシだけが知っている

刃の振りしている
細い腕は
とっくに朽ち果てているよ
だから……

一度でも
抱きしめて
キミだけだと言って
眠りについて

続いていくフシアワセ
途切れないことがシアワセ
一番苦しいのは
ワタシがワタシを愛すること

傷つけられることだけで
つながっているフタリ
錆び行く鎖の音が
不等号を引き寄せている

猫
posted by rakuha at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ★減速する眼差し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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