2010年11月19日

★雪隠詰めの神様


おじいちゃんが持っていた
黒くなった雑誌
今になってようやく
なんだかわかったよ

遠い昔から
並べられた歴史
今ちょっとずつ
振り返ってるんだ

詰め将棋のコーナー
名前が載ってるんだ
二年に一回は
<優秀作>もらってる

どこにいても王将が
追われてるうちに
気が付くと端っこにいる
最後の居場所

「雪隠詰めの神様」って
褒め言葉だったんだね
長いトイレではいつも
創作していたんだね

部屋の隅の仏壇に
手を合わせて誓う
僕もいつか作るよ
都詰めがいいかな

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★忘却


穴を埋めるために
私を引きちぎらないで
明日は1日中
一緒に穴を見つめましょう

どこかで
忘れましょう
埋まらない
その過去を

二人でならば
少しは楽
多分ね
穴を見つめ続けたなら

私は何も渡さない
ただ寄り添っていましょう
いつかあなたにも
忘却が訪れますように

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2010年11月11日

★豚丼とモンブラン


知らない街で見つけたものは
知らない街に色を付ける
そんな素敵なものだから
何日でも愛せるものです

知らない街でもよくあるものは
知らない街を忘れさせる
そんな素敵なものだから
絶対に大事にしたいです

疲れていく体のことも
空転する心のことも
少しの間忘れさせてくれるのは
おいしいものでしょ そうでしょ

知らない街を知っていく時
知っている街思い出して
待ってくれている人に
感謝しているんです

最高の豚丼を見つけたから
君にも食べさせてあげたいよ
ここにもモンブランあったから
この街はまた来たい街になったよ

知らない街が一つ減って
知らない街をまた求めて
そんな繰り返しの中で
おいしいものを愛したいです

猫

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2010年11月08日

★列


月が落ちるまでは
世界はそれほど悪くない
会いたいのなら
会いに行けばいい

心が腐ってしまっても
この手は誰も傷つけなかった
その誇りだけで生きて
罵られてもまだ生きたい

後ろ側に並んだら
何の列か分からなくなるから
前がわかるように
皆からはぐれていく

誰も笑えないぐらいに
遠くまで来ても
案外楽しかった
明日も生きていたい

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2010年11月04日

★帰りたい


帰れないんだ

幸せは全てを捨てさせる
手に入れたいものはもっと
挫折の末にあることを
凡才の僕は知ってる

君の優しい言葉が
心を停止させるから
いつまでもそこに留まって
甘い空気を吸いたがるんだ

愛を知ってしまうと
愛以外が怖くなる
愛を失えば
何も残らなくなるんだ

最後の勇気を
こんなことに使っていいのかな
キャンバスに縛り付けられて
ただもがいているだけで

帰りたい
帰りたい
帰りたい
帰りたいんだ

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2010年10月31日

★電話ボックス


電話ボックスの女がこちらを見ていた
受話器を握るでもなく
ただひたすらにこちらを見ている
いつからなんだ
なんでなんだ
私の何を見ているのだ

そもそもあそこに電話ボックスがあるのは
ただ昔からあるからなのか
誰が使うというのか
ひょっとしてあの女がこうして
誰かを覗くためにあるのではないか
もはやあれは電話ボックスではない

しかし思いなおす
電話ボックスはまずボックスなのだから
電話しなければならないこともない
問題はあの女だ
誰なのだ
私の何を知りたいのだ
私の心を透かして見れたところで
女の心が潤うことなどなかろう
私の顔を分析したところで
ありきたりな答えしか出てこないだろう

私は眼球をとがらせて
女にしっかりと対峙した
すると女は眼をそらして
受話器を手に取った
ダイヤルすることなく
一瞬二人の間に通話があったのだ

猫
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2010年10月24日

★ロケット


飛ばないロケット抱えたまま
世界の終焉へ向かっている
役に立つものは全部
焼き尽くしてしまったよ

夢のために
何を捨てる
未だわからない
本当は
生きることに
精一杯だった

ロケットの中には
詰め込まれ過ぎた現実を
圧縮した機械を入れておいた
明日も太陽が僕を無か売るならば
言おう
幸せよりも手前で立ち止まりたかったと

夢のために
流れた血も涙も
戻って来ない
来ない

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2010年10月09日

★帰り方を忘れない


君の描いたものにはあまりにも悲しみがない
掌に乗っかった傷はどこで癒されるの

誰かを守るためとかじゃなくて
誰かを守る人にしたいと言った
その誰かが君自身かもしれないことを
一番近くでわかってたのに

君の描くものには真実があり過ぎる
今より辛くなるならその筆を隠すよ

自分のことなんてどうでもいいからって
自分から逃げてるずっと迷ってる
安心できる道を歩いているのは
君が並んで歩けるようにだよ

それでも知っている
君はこっちには来ない
見守ってても
傷は増えていくなら

誰かを守るためとかじゃなくて
君を守るために道をそれるよ
帰り方を忘れちゃいけないね
強引な気持ちを一度だけ許して

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2010年09月26日

★羽化


焦げ落ちた正義に関する議論の下で
小さな子どもたちが笑って虫を殺していた
僕はそれをただ見つめていた
よくある軽薄さがレッテルになっていく

答えを出したその言葉すら
千年後には使われていない危機
とりあえず安心したいだけなら
あの子供たちを見ていたらいい

羽を広げてもがく姿に
何かを投影するのは自由
自由が牙をむいて
降りかかる火の粉にもなるけれど

議論は雲になり流れていった
その頃子供たちは肩を揺らし
大人へと羽化していくところだった
僕はそっと白髪を撫でる

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2010年09月13日

★猛毒


誰もここまで来ないのは
僕ら以外の生命は
光に耐えられないから
遠くなんて望まないんだ

本当は耐えてる
僕らも耐えてる
あのエネルギーが
心を溶かすのを

闇に紛れて
嘘をつき合おう
望まない未来を
貶したらいい

夜空に浮かぶ星たちは
薄められた猛毒
僕らはそれを眺めてる
傷だらけの瞳で



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2010年09月03日

★TL


孤独をつないでいくのではない
泡立つ体からこぼれ落ちるものを
拾い合っているのだ
小さすぎる感情は
網目から逃れていく
大きすぎる感動は
網目を破っていく
日常は渦巻いているので
壁すら崩れるばかり

孤独と名付けた人は
孤独に気が付いていない
さあこの事実を
みんなでリツイートしよう
本人に届くまで
こちらの世界で温め合おう

いつか空を突きぬけて
第二の海を泳げたなら
世界に不幸はなくなる
今はまだ体は捨てて
情報だけで揺らいでいるけど
半分幸せだから

孤独が溶け合った夜に
みんなで踊り狂おう
さあ永遠のリツイート
さあ独白のタイムライン
網目にくるまれて眠るまで



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2010年09月02日

★さかな


さかなになった
だれもしらない
うみのなかで
きみだけが
いってくれた
そのことばをだいて
めをあけたまま
こころをとざした
さようならだよ
こどくは
うろこをはぎとる
ぼくにさかなはむりだ

猫

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2010年08月28日

★開かない


布団の後ろ側に逃げ込んだ
君の意識を捕まえに
深い眠りに就く頃やっと
午後の匂いが溶けだした
埋もれている二人の吐息の先にはまだ
幾重にも張り巡らされた扉があった
そうだったのか

開かない
その先には行かない
僕らはどこまでも知らないことを
抱えたままで踏みにじられて
絶望に出会わないようにする
二人は手をつなぐたびに
触れ合わない瞬間を思い出している

それでも時折
幸福が足跡を残していく
惹かれては二人交互に
現実の出口を探す
ただ道の先には細い細い路地が
愚かな風を待ち受けている
幸福は退屈なのだろう
気が付くと手を引かれて
まどろみへと戻っている

いつしかわかり合うために
その扉に手をかけるだろうか
朝の香りが流れ始めたので
思考を枕に詰めた
ゆるゆるとした絶望を迎える


猫

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2010年08月24日

★鎖


終わりと始まりをつなぐ鎖が
ちょっと今高騰しています
無理やり色々終わらせて
どうでもいいこと始めるつもりなんでしょう

ちょっと待ってよ
このどうしようもない事柄
消え去らないままでは
嘔吐してしまいそうなんです

誰よりも苦しい事情の中
泳ぎきって終わったのだから
私にこそ鎖を下さい
その道を開けてください

連鎖にしか望めないこの時の
私の手の中にある運命を
どうにかつないでこの世の中で
微笑んでいたいんです

その時始まりにかかる鎖が
音を立てて崩れ始めました
途切れた夢をたどって
私は何も知らない事を知った

 猫

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2010年08月20日

★海


水たまりからこぼれて
海になってしまった君は
必死に探すんだ
ちっぽけだった自分を

虚像は押しつけられると
実像をしのぐんだよ
僕はただ見守るだけ
捨てられないものだらけ

全然怖くないさ
世界はあと少し
歪んだ末に
消えてなくなるさ

深海まで光が
届かない理由を
知り始めた君は
空にだってなれるよ

猫
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2010年08月18日

★穴熊のリエコッティ


小さな世界で小さな幸せ 
小さな王子様待っていたのに 
小さなことが大きな悩み 
大きな声を隠すために 
大きな家に借り暮らしして 
小さな幸せ分けてもらい 
小さな物語重ねていたら 
小さな私が女王様に 
小さな小さな幸せ見つけた

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2010年08月17日

★プチトマト


大きなプチトマト
不滅のポイント
君に贈った言葉も
そんな感じ

望みは高く
現実は暗く
理想の影で
光をしのいだ
小さな頃から
育ててた花は
感覚狂わす
魔法が掛かってた

大きなプチトマト
踏みつぶされてく
君が返した言葉は
そんな感じ

還ってくるんだよ
今から空へ
叫ぶから
耳ふさいでて

小さすぎるプチトマトに
空白を重ねて
そっと囁くよ
さようなら

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posted by rakuha at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ★レディ・プロティノス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月13日

★店長はレジが下手


店長はレジが下手
店長はレジが下手
店長はレジが下手
でも 大好き

袋詰めであたふた
たばこ銘柄知らない
おつり計算できない
まるでだめ

朝はバイト足りない
私と二人きりなの
すでに頼られてる
嬉しいな

一生懸命だから
ずっと見ているんだよ
一生懸命 だから
ずっと 見て いるんだよ

店長はレジが下手
店長はレジが下手
店長はレジが下手
でも 大好き

奥さんとは今別居中だって
神様がくれたチャンスじゃない?
もっともっと近づいていいかな
今日もレジに二人きり

店長はレジが下手
店長はレジが下手
店長はレジが下手
でも 大好き

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posted by rakuha at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ★レディ・プロティノス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月12日

深海の使者


舞いおりて飾りをなくす
拾われて意味をなくす
足掻いても理由をなくし
裁かれて存在なくす

水面から距離を置いて
古代からの系統の果てに
名もなき深海の部屋で
「さーがーすーなー」
つぶやき続けている
「さーがーすーなーあ」
時折向きを変えて
それは そこで そうして
永遠を食いつぶしている

ひっくり返してみると
案外快適な溶岩が
くるりと流れていて
本当は素敵

水中の水泡の数奇
巡りて停滞する
翼を広げた時に
更新が再開された
それでもつぶやき続ける
「あーあーあーあー」
光を洗い流しながら
「あーあーあーあー」
海底に縛り付けられていく

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posted by rakuha at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ★レディ・プロティノス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月08日

★水


トイレットペーパーにくるまれてた
トイレットペーパー殺人したよね
水ぶっかけてやる
とろけてしまえば許してやるよ
とろけてしまうがいいのさ

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posted by rakuha at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ★レディ・プロティノス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする