2015年06月01日

「無責任」四十号


清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第四十号です。

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2015年05月01日

「無責任」三十九号

清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第三十九号です。

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2015年04月01日

「無責任」三十八号

清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第三十八号です。

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2015年03月01日

「無責任」三十七号

清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第三十七号です。

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2015年02月23日

★夏の語順


夏に見た青い海の鮮やかさに取りつかれている
夏に見た青い海の鮮やかさに名前を付けたい
夏に見た青い海の恐ろしさに名前を付けたい
夏に見た青い空の恐ろしさに名前を付けたい
夏に見た黒い空の恐ろしさに名前を付けたい
夏に死んだ黒い空の恐ろしさに名前を付けたい
夢で死んだ黒い空の恐ろしさに名前を付けたい
夢で死んだ黒い空の恐ろしさに取りつかれている

記憶は曖昧で回っている
記録は曖昧で回っている
記録は「会いたい」で回っている
記録は「会いたい」で惑っている
議論は「会いたい」で惑っている
議論は「愛? 恋?」で惑っている
議論は「愛? 恋?」で惑っていた

君に会ったこの町のことを
この町であった君のことを
このことがあった君の町を
このことを待ち合った君が

夏には何があったのだろう
記憶はどうなったのだろう
混濁が混濁を呼ぶ
希望が希望を産む
真実は語順を選ぶ
理想は正解を嫌う
この町はあの町だろうか
空の色を知っていただろうか

夏に見た何かの何かに取りつかれている

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2015年02月01日

「無責任」三十六号

清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第三十六号です。

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2015年01月01日

「無責任」三十五号

清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第三十五号です。

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2014年12月22日

★あああ ああああ あああ いい


あ は一人で暮らしている
あ の日記にはこう書かれている
あああ ああ ああ ああ
あ しかいないので会話はない
ただ あ は星を見てつぶやく
ああ あーあ

昔は あ はみんなと暮らしていた
けれども あ は冷たくされていた
あ はひらがなの最初だし
口にしやすいし
何となく特別感があって
嫉妬の対象だった
誰よりもきつかったのは
い だった
彼は あ の次ということもあったけれど
なによりいろはの先頭だったのだ
彼は時代を恨み
あ を恨んだ
あ は不当に評価されすぎている
い はあを攻めた
実際にはこんな会話だった
いい いい いい? いいいいい
あ ああ ああ……
いいいい!
あ ああ ああ
いい いい いいー!
あ は頭を振ってうなだれた

あ はみんなのもとを去っていった
あ がいなくなったので
言葉には多くの隙間ができてしまった
みんなで埋め合わせようとしたが
い がみんなの前に立って言った
いいいい いいい いい いいいい
いろいろな意見が出たのだが
つまり
ろろろ ろろ ろろろろろろ
とか
ここここ こっこっこー
とか
むむむむむむむむむむっむー
とかとにかく
議論はあったものの結局
あ は い にすべてを託したのだという
い の嘘が認められてしまったのだった

すべての あ は い に置き換えられた
あした は いした に
アナウンス は イナウンス に
アカサカサカス は イカサカサカス に
あいあいがさ は いいいいがさ に
いきらかに変だったけれど
い の勢いがいまりにもすごかったので
いさから夜までせかいは い だらけ
もちろんい といいいれない者もいたけれど
追い出してしまったようないといじの悪さに
これ以上のいらそいは避けたかったのだ

皆はいつの間にか
あ のない世界に慣れていった
そしてどこに あ があったのかわからなくなった
皆が あ のことをとっくに忘れた頃
子どもが枯れ井戸の底から古い書物の切れ端を見つけた
そこには見たことのない あ の文字
「あめがあまい」
みなで悩んでいたところ え が叫んだ
う が あ にとってかわったに違いない
う は世の中に多すぎると思っていた
つまりこの文章は今
「うめはうまい」になっているが
元々は「あめがあまい」だったのだ

みな何となくそんな気がしてきたので
あ は面白い 私が あ になるというものもいて
う を あ に戻す作業に取り掛かった
うた は あた に
ういういしい は あいあいしい に
ウルトラソウル は アルトラソアル に
イナウンス は イナアンス に
どれが元々の う かわからないので
とりあえず置き換えていった結果
どんどん う は減ってしまって
う はなんだか居づらくなってしまった

ついには う も旅立ってしまって
世界から う はなくなってしまった
このようにあよきょくせつがいって
あ は いに
う は あになったのだが
長い年月を経て
人々の記憶はどんどんあすらいで
もはや誰もほんとあのことを覚えていない

あしなわれた音を
いなたはきっと
まだ知らないのです

猫
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2014年12月01日

「無責任」三十四号

清水らくは・浮島(無責任.zone)によるweb詩歌誌第三十四号です。
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2014年11月25日

★ラストグローブ


靴下は時折手袋になりたい
多くの日を暗い引き出しで過ごし
使われれば擦り減っていき
汚れれば疎まれ
捨てられる運命を感じ取るのだ
靴下は諦めてはいない
何かの運命が気まぐれに
彼を手袋にするかもしれないのだ

ぐるぐると洗濯機の中を回って
願って願って
蓋が開いたとき
奇跡は起こった
彼は手袋になったのだ
太陽に照らされながら
靴下だったものは感涙をこぼし続けた

その年、冬が来なかった

綺麗に洗われて
真っ暗な引き出しの中で
そんなことは知らずに彼は待ち続けた
時はゆっくりと流れていき
春が来て夏が過ぎ
靴下だったものは少し不安になった
静かだった
ようやく冬が訪れたが
人がいなくなっていた
終わらない冬だった

もはや手袋を必要とする存在はない
それでも彼は待ち続けている
深々と積もる雪の中
自転車のハンドルを握る日を
靴下が全て朽ち果てた世界でも
待ち続けている

猫続きを読む
posted by rakuha at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ★単行本の3頁目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする